2010年 05月 15日
私のギター遍歴 |
ずっと「初心者のためのギター選び」のことを書いてきたが、私にしたって初心者だったわけで、今のOOOサイズのギターを弾くようになるまでには、ずいぶん時間がかかっている。そこで参考までに、私がOOOを弾くようになるまでのギターの遍歴を書いていこうと思う。
一番最初に弾いたのは、今も持っているモーリスW-35というマーチンコピーのドレッドノート。当時は中学2年生で、回りでアコギが流行っていて、私も欲しいと親父に言ったら、当時通っていた英語の塾の定期テストで一番になったら買ってやると言われ、そのときだけ猛勉強して買ってもらった。今にしてみればネックの仕込み角度が適正ではなくて弦高が高くて弾きにくいギターだったのだが、私はもちろん親父もギターのことには詳しくないから、店にあったそのギターを見た目だけで選んで買った。
それを割と最近までメインで使っていた。だが好きで弾いていると言うより、他に合うギターがなかったから、というのが理由だ。弦高が高すぎる問題は、自分で調節したりしてごまかしていたが、根本的には解決できなかったし、いい加減ギターもくたびれてきた。それと、私の弾き方が、右足にギターを乗せるフォークスタイルから、左足に乗せるクラシックスタイルに変わったことで、ドレッドノートでは大きくて弾きにくくなってきた。そうした理由で、代わりのメインになるギターを探し始めた。
ところがこれはけっこう難航した。新しいメインギターとして最初に買ったのは、モーリスS-106(初期型)というモデルだった(デパペペの三浦がつい最近までメインで使っていたあのギターだ)。作りも音もよかったのだが、ネックの握った感じがかまぼこ形で薄くて、バレーコードが押さえにくい。持ちやすさは悪くなかったが、納得できないので手放した。
次に買ったのはアストリアスSOLO PREMIUMというモデルだった。作りはいいしボディの大きさもちょうどよくて弾きやすい。ネックもナット幅45mmで断面の形はV形で、弦高も低くて非常に弾きやすかった。ただ…音が鳴らなかった。高級材を使っているから弾き込むほどに鳴ってくる…とは楽器屋の言い分だが、この値段の割にこの音かよ…と何とも納得できず、これも早々に手放した。
上記二本は、雑誌の記事で評価が高かったので、それを鵜呑みにして買ったものだ。でもやっぱり他人の評価とかスペックとかに惑わされないで、自分で弾いて納得するギターを買おうと思った。この時点で「ボディはOOOでネックの幅45mm程度の割と幅広めのVシェイプ」というギターが私に合っていることはわかっていた。後はその条件で音がよいギターを探せばよい。そこで一日使って東京の楽器屋を巡ったが、なかなか納得できるものに巡り会えない。ようやくお茶の水の中古・ヴィンテージを扱う楽器店でMartin OM-28Vというギターに巡り会った。持って弾いたとたんに「これだ!」と思った。二年落ちの中古だったが、私の予算額をちょっと出ていた。それを買ってしまうと帰りの電車賃もなくなるという状態だったが買ってしまった!
しばらくはうれしくてしょうがなくて、ガンガン弾いた。弾きやすいので、今まで弾けなかった曲が弾ける!自分のギターの腕も上がったように思えた。だが…これも手放すことになった。ギターとしては申し分なかったのだが、マーチンということで宝物扱いし、気軽に弾けるギターではなくなってしまった。ちょうどその頃ウクレレに凝りだしたこともあり、新しいウクレレ購入の資金として売ってしまった。このことは、今でも後悔している。
そいういうわけで、またW-35に戻ってしまったのだが、気軽に弾ける使い勝手のいいギターが必要になり、「OOOのボディサイズでナット幅45mmでVネック」な安いギターを探すことにした。今使っているJohnson JO-27は、純粋にその条件に合うからという理由で、カタログスペックだけで選んで、楽器店に頼んで通販で取り寄せた(音は想像が付いたので)。ついでに手持ちのピックアップを送って取り付けてもらい、アンプに繋いでライブでもレコーディングでも使えるギターになった。ネック幅がちょっと広すぎるのだが、スケール(弦の長さ)が少し短いのでポジション移動がやりやすい。値段が値段だから仕上げは安っぽいし、音はマーチンとは比べるべくもないが、ガンガン弾いて振り回すには充分なギターだ。塗装もポリウレタンだから、管理もいい加減でいいので気を遣わずに済む。満足である。その後、最近Sakataを買ったというわけである。
ということで紆余曲折あったが、JO-27が外弾き、Sakata OM-28Mapleが部屋弾きの、二大メインギター体制ができた。しばらくはこれで行こうと思っている。あとできればW-35は苦楽を共にしてきた戦友なので、ちゃんと治してあげたいのだけどね…。
一番最初に弾いたのは、今も持っているモーリスW-35というマーチンコピーのドレッドノート。当時は中学2年生で、回りでアコギが流行っていて、私も欲しいと親父に言ったら、当時通っていた英語の塾の定期テストで一番になったら買ってやると言われ、そのときだけ猛勉強して買ってもらった。今にしてみればネックの仕込み角度が適正ではなくて弦高が高くて弾きにくいギターだったのだが、私はもちろん親父もギターのことには詳しくないから、店にあったそのギターを見た目だけで選んで買った。
それを割と最近までメインで使っていた。だが好きで弾いていると言うより、他に合うギターがなかったから、というのが理由だ。弦高が高すぎる問題は、自分で調節したりしてごまかしていたが、根本的には解決できなかったし、いい加減ギターもくたびれてきた。それと、私の弾き方が、右足にギターを乗せるフォークスタイルから、左足に乗せるクラシックスタイルに変わったことで、ドレッドノートでは大きくて弾きにくくなってきた。そうした理由で、代わりのメインになるギターを探し始めた。
ところがこれはけっこう難航した。新しいメインギターとして最初に買ったのは、モーリスS-106(初期型)というモデルだった(デパペペの三浦がつい最近までメインで使っていたあのギターだ)。作りも音もよかったのだが、ネックの握った感じがかまぼこ形で薄くて、バレーコードが押さえにくい。持ちやすさは悪くなかったが、納得できないので手放した。
次に買ったのはアストリアスSOLO PREMIUMというモデルだった。作りはいいしボディの大きさもちょうどよくて弾きやすい。ネックもナット幅45mmで断面の形はV形で、弦高も低くて非常に弾きやすかった。ただ…音が鳴らなかった。高級材を使っているから弾き込むほどに鳴ってくる…とは楽器屋の言い分だが、この値段の割にこの音かよ…と何とも納得できず、これも早々に手放した。
上記二本は、雑誌の記事で評価が高かったので、それを鵜呑みにして買ったものだ。でもやっぱり他人の評価とかスペックとかに惑わされないで、自分で弾いて納得するギターを買おうと思った。この時点で「ボディはOOOでネックの幅45mm程度の割と幅広めのVシェイプ」というギターが私に合っていることはわかっていた。後はその条件で音がよいギターを探せばよい。そこで一日使って東京の楽器屋を巡ったが、なかなか納得できるものに巡り会えない。ようやくお茶の水の中古・ヴィンテージを扱う楽器店でMartin OM-28Vというギターに巡り会った。持って弾いたとたんに「これだ!」と思った。二年落ちの中古だったが、私の予算額をちょっと出ていた。それを買ってしまうと帰りの電車賃もなくなるという状態だったが買ってしまった!
しばらくはうれしくてしょうがなくて、ガンガン弾いた。弾きやすいので、今まで弾けなかった曲が弾ける!自分のギターの腕も上がったように思えた。だが…これも手放すことになった。ギターとしては申し分なかったのだが、マーチンということで宝物扱いし、気軽に弾けるギターではなくなってしまった。ちょうどその頃ウクレレに凝りだしたこともあり、新しいウクレレ購入の資金として売ってしまった。このことは、今でも後悔している。
そいういうわけで、またW-35に戻ってしまったのだが、気軽に弾ける使い勝手のいいギターが必要になり、「OOOのボディサイズでナット幅45mmでVネック」な安いギターを探すことにした。今使っているJohnson JO-27は、純粋にその条件に合うからという理由で、カタログスペックだけで選んで、楽器店に頼んで通販で取り寄せた(音は想像が付いたので)。ついでに手持ちのピックアップを送って取り付けてもらい、アンプに繋いでライブでもレコーディングでも使えるギターになった。ネック幅がちょっと広すぎるのだが、スケール(弦の長さ)が少し短いのでポジション移動がやりやすい。値段が値段だから仕上げは安っぽいし、音はマーチンとは比べるべくもないが、ガンガン弾いて振り回すには充分なギターだ。塗装もポリウレタンだから、管理もいい加減でいいので気を遣わずに済む。満足である。その後、最近Sakataを買ったというわけである。
ということで紆余曲折あったが、JO-27が外弾き、Sakata OM-28Mapleが部屋弾きの、二大メインギター体制ができた。しばらくはこれで行こうと思っている。あとできればW-35は苦楽を共にしてきた戦友なので、ちゃんと治してあげたいのだけどね…。
by usalele
| 2010-05-15 08:05
| 音楽